低スプレッド、最大1000倍のハイレバレッジ、そしてゼロカット制度(追証なし)があることで、多くのトレーダーから高い評価を得ています。
一方で、ハイレバレッジを活用するということは、思わぬ方向に相場が動いたとき、ロスカット(強制決済)になりやすいリスクもはらんでいます。
本記事では、「XMでロスカットされないための証拠金維持率の目安とコツ」について徹底解説していきます。XMのロスカットルールを正しく理解し、適切な証拠金管理を行うことで、安全かつ効率的にトレードを進めることができるでしょう。
- ロスカットや証拠金維持率の概要
- ゼロカットとの違い
- ロスカットになるまでの流れ
- 証拠金維持率の計算方法
- ロスカットを回避するためのコツ
XMのロスカットと証拠金維持率とは?

ロスカット(強制決済)とは?
トレーダーが保有しているポジションの損失が一定の基準に達した場合、ブローカー側が強制的にポジションを決済する仕組みのことをいいます。
これ以上損失を拡大させないための、いわば“最終的な安全装置”です。
証拠金維持率とは?
「(口座資金+含み損益)÷必要証拠金×100」で求められる割合のこと。
- 口座資金(残高)や含み損益が大きければ維持率は高くなる
- 必要証拠金が大きくなれば維持率は低くなる
この維持率が一定水準を割り込むと「マージンコール」や「ロスカット」が発動します。
XMのロスカット水準は20%
XMのロスカット水準は、証拠金維持率が20%以下になったときです。保有ポジションが含み損を抱え、証拠金維持率が20%を下回った瞬間に、トレーダーの意思に関係なく強制的に決済されてしまいます。
維持率20%を切る ⇒ XMによる強制決済(ロスカット発動)

20%まで下がるのを放置すると一気に決済されちゃうから、なるべく早めに損失を限定しておこう!
XMのマージンコールは50%
証拠金維持率が50%に達すると、XMのシステムから「マージンコール(注意喚起)」が発動します。MT4/MT5の取引画面で証拠金関連の表示が赤文字になるため、その時点で非常に危険な状態にあることを示唆しています。
維持率50%を切る ⇒ マージンコール(まだ強制決済ではないが、要注意)
マージンコールが出る=ロスカットに近い水準まで証拠金維持率が落ちている状態です。
放置するとすぐに強制決済される可能性が高まるため、追加資金の投入やポジションの整理などでリスクをコントロールしましょう。
証拠金維持率の特徴
簡単にまとめると、「あなたの資金(+含み損益)に対し、取引に必要な証拠金をどれくらいカバーできているか?」という割合を示す指標が証拠金維持率です。
- 証拠金維持率が高い=損失が出ても余裕をもって耐えられる
- 証拠金維持率が低い=含み損が少し増えただけでもロスカットリスクが高まる



計算方法は後ほど詳しく解説するから、先にチェックしたい方は飛んでみてね!
先にみたい方は証拠金維持率の計算方法をクリックして飛んでください。
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ゼロカットとロスカットの違い


ロスカット | 証拠金維持率が20%に達した時点で強制決済を行う仕組み |
---|---|
ゼロカット | ロスカットが追いつかず口座残高がマイナスになった場合でも、そのマイナスを0にリセットする制度 |
急激に相場が変動した際、20%でのロスカット処理が間に合わず、口座残高がマイナスになるケースが稀に発生します。
しかしXMには「ゼロカット制度」があり、マイナス分を0にリセットしてくれるので追加の支払い(追証)は必要ありません。



ゼロカットがあるおかげで借金を背負わずに済むんだ。海外FXの大きな魅力だね!


XMでの適切な証拠金維持率の目安


証拠金維持率 | 安全度 |
---|---|
2000%以上 | 余裕 |
1000% | 安全圏 |
500% | ちょっと不安 |
250% | 不安 |
150% | 危ない |
100% | かなり危ない |
50% | マージンンコール |
20%以下 | ロスカット |
XMでは証拠金維持率は500%以上が理想
理想的な証拠金維持率は500%以上とされています。これは取引に必要な証拠金の5倍以上の資金を口座に保有しているということを意味します。
- 効率性重視なら … 500~700%程度
- より安全に運用するなら … 1000%以上
- 250%を下回る … ギャンブル的状況なので要注意
証拠金維持率が低いまま放置すると、ちょっとした相場変動で一気にロスカットへ突入してしまうリスクが高まります。自分の取引スタイルやリスク許容度を考慮して、常に一定以上の維持率を確保することが大切です。



ハイレバで一気に稼ぐのも魅力だけど、資金管理を怠ると一瞬で退場しちゃうから気をつけてね!
リスクを最小限に抑えたい方は、証拠金維持率を1000%以上に保つことを目標にすると良いかもしれません。一方、効率性を重視するのであれば500〜700%程度をメルクマールとするのが妥当です。
いずれにせよ、250%を下回るようなギャンブル的な状況は避けるべきだと心得ておきましょう。
XMと他社のロスカット水準の比較


他社とのロスカット水準比較一覧
FX会社 | ロスカット | マージンコール | ゼロカット |
---|---|---|---|
XM | 20% | 50% | あり |
AXIORY | 20% | 50% | あり |
Titan FX | 20% | 90% | あり |
DMM FX | 50% | 100% | なし |
GMO | 50% | 100% | なし |
SBI FX | 50% | 100% | なし |
国内FXの場合、相場が急変した際にロスカットが滑り、マイナス残高になれば追加で支払わなければなりません。一方、海外FXはゼロカット制度によって借金リスクを極力抑えられるのが大きなメリットです。



借金のリスクを避けたいなら、やっぱり海外FXがおすすめだね!
- 海外FX:
ロスカット水準が20%の会社が多く、マージンコールは50%(Titan FXのみ90%)
ゼロカットがあるため、追証リスクがない - 国内FX:
ロスカットが50%と高めで、マージンコールは100%に設定
ゼロカットなし
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XMでロスカットになるまでの流れ


証拠金維持率100%の場合
- 証拠金維持率が100%を下回ると新たなポジションを保有できなくなる
- 既存ポジションはそのまま維持可能だが、含み損を抱え続けるとマージンコールへ近づく
- 機会損失を避けたい場合は、一部ポジションを決済して維持率を回復させるか、追加資金を投入するなどの対応が必要
証拠金維持率が100%を下回ってくると追加でポジションを保有することができなくなります。
ポジションを保有しようとしたらこのように『証拠金不足です』と表示されます。


XMのシステム上、証拠金維持率100%を切っても保有中のポジションに問題はないです。
しかし含み損を抱えながら、他に取引チャンスがあっても追加でポジションを持てないのは機会損失になってしまいます。



維持率100%を切ったら要注意。取引チャンスを逃しちゃう可能性もあるよ!
証拠金維持率50%:マージンコール発動
- 証拠金維持率が50%に落ちると、マージンコール(赤文字表示)が発動これは「もうすぐロスカットに到達するよ」という強い警告
- 早急に損切りや追加入金などで対処


証拠金維持率50%でXMではマージンコールが発動します。
メールなどの通知はありませんが、MT4/MT5取引画面の証拠金などの部分が赤く表示されます。
こうなるとロスカットが目の前まで迫ってきていて、非常に危険な状態なのですぐに決済するようにしてください。
証拠金維持率20%:ロスカット
証拠金維持率が20%になった時点で含み損は全て強制決済されます。
ロスカットされると大きな含み損が決済されるので、口座の残高は9割以上がなくなります。
指標発表などの相場が急激に変動するイベントではロスカットが遅れて残高がマイナスになるケースもあります。
この場合、XMではゼロカットが発動されるのでマイナス残高は0にリセットされます。
しかし残高がほとんどなくなるのは精神的にもかなり辛いことなので、維持率が100%を切らないように資金管理はきちんとしておきましょう。
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XMの証拠金維持率の計算方法をわかりやすく解説




XMで提供されているMT4やMT5の取引画面にこのような表示がされていると思います。
- 残高:口座の資金
- 有効額:残高 ± 含み損益
- クレジット:ボーナス
- 証拠金:①必要証拠金
- 可能額:有効額 − 証拠金
- 証拠金率(%):②証拠金維持率
これらの用語を使って、証拠金維持率の計算方法と考え方についてわかりやすく解説していきます。
①必要証拠金の計算方法


必要証拠金 = 取引サイズ ÷ レバレッジ × 取引通貨レート
必要証拠金はこのように表されます。
上の画像の場合、レバレッジ100倍で1ドル100円の時、1ロットの注文をしようと思ったら10万円の証拠金が必要になります。
ちなみに取引サイズは口座タイプによって変わるので注意してください。
- スタンダード口座:1ロット=10万通貨
- マイクロ口座:1ロット=1000通貨


必要証拠金の練習問題



数値を変えて必要証拠金の計算練習してみよう
- レバレッジ:500倍
- 1ドル = 110円
- 取引サイズ:0.1ロット
- スタンダード口座
この時の必要証拠金を求めてみてください。
答えをみる
必要証拠金 = (0.1 × 100,000) ÷ 500 × 110 = 2200
証拠金は2200円が必要という結果になりました。
0.1(ロット) × 100,000(スタンダード口座) ÷ 500(レバレッジ) × 110(レート)
②証拠金維持率の計算方法


証拠金維持率の求め方はこのようになります
証拠金維持率 = 有効額 ÷ 必要証拠金 × 100
証拠金維持率は資金管理において重要な指標になります。
これを暗記する必要はないですが、この証拠金維持率の仕組みを知っておくとレバレッジや資金管理がとても楽になります。
証拠金維持率の練習問題



証拠金維持率の練習問題を解いてみよう!
- 残高:20万円
- 含み損:18万円
- 必要証拠金:10万円
この時の証拠金維持率を求めてください。
答えをみる
証拠金維持率 = (200,000 – 180,000) ÷ 100,000 × 100 = 20%
証拠金維持率の答えは20%になりました。
勘のいい方はお気づきになりましたね。
XMで証拠金維持率が20%以下になるとロスカットが発生します。
この場合、18万円が強制決済されて2万円だけ残高が残るということになります。
ロスカットにならないために含み損と証拠金維持率は必ずチェックするようにしましょう!



XMには必要証拠金がいくら必要なのかすぐに計算してくれるツールがあるよ
\ 必要証拠金を簡単計算 /
XMでロスカットにならないために気をつけること


先述したように証拠金維持率を低くしないように考えること以外にもロスカットされないように気をつけることはできます。
1.証拠金維持率をこまめに確認
- MT4/MT5画面でいつでも維持率を確認できるので、常に把握しておきましょう。
2.適切なレバレッジ設定
- レバレッジを高くしすぎると必要証拠金が小さくなる一方、含み損が膨らみやすくなりロスカットリスクも増大します。
3.ストップロス注文の活用
- 相場が想定外に動いたときでも被害を限定できるよう、必ず損切りラインを設定しておくのが理想的です。
4.ポジションの取りすぎに注意
- 口座残高に対してポジションサイズが大きすぎると、あっという間に維持率が下がります。
5.早めの損切り・早めの利確
- 特に初心者は「損切りが苦手」になりがちです。ダメージが小さいうちに撤退するのが、結果的に資金を長く守るコツです。



とにかく資金管理を徹底しておけば、ロスカットされる確率は大幅に下げられるよ!
追加資金は最終手段として、証拠金維持率を保てるようにレバレッジを設定したりあらかじめストップロスを設定して最低限損失を抑えるなど事前にリスクに備えておくようにしましょう。
XMのロスカット・証拠金維持率についてよくある質問


- XMでロスカットされたら通知は来るの?
-
XMアプリのみでロスカットされると通知が来ます。
MT4/MT5では通知が来ることはないので注意が必要です。
加えてマージンコールされてもメールなどは来ないので自身で確認する必要があります。
ご自身のMT4やMT5の取引画面で強制決済されていた場合はロスカットされたことになります。
- XMではロスカットされないことがあるの?
-
基本的にXMはほぼ全てのポジションが維持率20%に達したらすぐにロスカットされるようになっています。
さらに、全注文の99.35%は1秒以内で約定され、リクオートや約定拒否もありません。
しかしスイスフランショックなどの相場が急激に変動するような場面ですと20%ちょうどでロスカットされないケースがあります。
そんな場合でもマイナス残高はゼロカットされるので安心してください。
- XMTradingでのロスカットの対象はすべての通貨ペアですか?
-
はい、XMTradingではすべての通貨ペアや取引可能な商品にロスカットが適用されます。
- XMTradingでのロスカットのタイミングはどのように決まりますか?
-
XMTradingでのロスカットのタイミングは、取引時間中に証拠金維持率が50%を下回った時点で自動的に実行されます。
ただし、市場の流動性が低い時間帯や、価格のギャップが発生した場合、実際のロスカットタイミングは異なることがあります。
- XMでロスカットされた場合、追加の支払い(追証)は必要ですか?
-
いいえ、必要ありません。
追証はロスカットが発生した時ロスカットが間に合わず有効証拠金がマイナスになった場合そのマイナス分を追加で入金しなければなりませんが
XMではゼロカットが適用されているため追証がかかることがありません。
- ロスカットのリスクが高まるのはどんな状況ですか?
-
経済指標の発表時やニュースイベント時など、相場のボラティリティが高まる局面ではロスカットのリスクも上昇します。リスク許容度に合わせてポジションを調整しましょう
- 両建て取引の場合もロスカットは発動しますか?
-
はい、XMでは両建て取引を行っている場合でも、証拠金維持率が20%以下になればロスカットが発動します。
ただし、両建てであれば証拠金維持率が100%を下回っても追加ポジションを保有し続けることは可能です。
- ゼロカットがすぐに反映されない場合はどうすればよい?
-
XMではゼロカットは自動的に発動しますが、自動で発動する場合は数営業日ほどかかることがほとんどです。
即座にゼロカットを発動させたい場合は、追加入金などで口座内に資金を入れることで発生させることができます。もちろん、入金分がマイナス分へ反映される事はないので安心してください。
XMのロスカットと証拠金維持率についてまとめ


XMのロスカット水準が「証拠金維持率20%」というのは、海外FXとしては一般的な基準です。国内FXと比べるとロスカットの発動ラインが低く、しかもゼロカットにより追証リスクを回避できるメリットがあります。
ただし、「ロスカットされにくい=損失を放置してOK」という意味ではありません。ロスカットもゼロカットも、どちらかといえば“最後の安全装置”です。実際には以下の点に注意しましょう。
- 証拠金維持率を常に把握し、過度なハイレバ取引を避ける
- 早めの損切りとストップロス注文でリスクを抑える
- 資金に余裕がない時は、あえてポジションを持たない選択肢も検討する
以上のポイントを押さえることで、XMでのトレードをより安全かつ効率的に行うことができるでしょう。